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2008年05月01日 20:33
no.34は「make our kid's room」
東京は桜が散り、ようやく春到来。それに比べ、4月半ばのミラノは寒く、雨が降っていました。今年のミラノサローネは、さらに全体がトーンダウンした印象を受けました。そんななか、Dedon、Paola Lentiなどアウトドア家具を扱うメーカーは健闘していたのではないでしょうか。とはいえ、高温多湿で気候の変化が著しく、また地価が高いうえに、建ぺい率や容積率などの法的規制が厳しい日本の都市部では、欧米に比べアウトドア家具の市場拡大はすぐには期待できそうにありません。現在の日本の住宅には昔の日本家屋に見られる縁側などの中間領域がないことも、その理由の一つに挙げられるでしょう。
I’m home.no.34の特集は「make our kid's room」。キッズルーム特集は、2001年発行のno.5以来のこと。今回は子どもを取り巻く環境や子ども部屋の成り立ちを踏まえたうえで、身体的接触を重んじて協調性を育む日本のスタイルと、個を重んじて自立を促す欧米のスタイルを比較しながら、子ども部屋の在り方を改めて考察します。
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近年、住まいに対する意識が高まり、個性豊かなプランニングが多く見られるようになりましたが、そのなかで子ども部屋だけが画一的なまま取り残されています。子どもの時にどのような環境で育つかが、将来の価値観を大きく左右することを考えると、子ども部屋の果たす役割は非常に大きいといえます。
日本における子ども部屋の登場は大正期(1912〜1926年)。近代化と共に女性の自立が始まった時代です。昭和期(1926〜1989年)に入ると、子ども部屋は一般的に普及していきますが、1970年代になると家庭内暴力や登校拒否の増加により、子どもが個室に閉じこもることで家族のコミュニケーションが不足し、非行や引きこもりを増やすと考えられるように。この考え方は現在も根強く、個室化せずに動線や間取りに工夫を凝らしたオープンな子ども部屋を望む人が多いのです。この特集では、プランニングやインテリアだけでなく、今回のような社会的背景や家族の在り方などを踏まえたうえで、子ども部屋に対する考え方が対照的な欧米と比較しながら、これからの子ども部屋について考えます。
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今回の取材を通して感じたのは、子ども時代の経験はとても大切で、その後の人生を左右するということ。フランス人の5歳の男の子がお気に入りのおもちゃをディスプレイするスペースと、仕舞うスペースをきちんと分けているのを見て、考えさせられるものがありました。また、外国人の子どもがいる家は、同じ家具メーカーのものを持っていても、とにかく色数が豊富。日本人の子どものそれが2色を使用しているのに対して、外国人の子どものものは5色でまとめていたのを見て、子どもの頃に12色の色鉛筆が普通だったことを思い出しました。日本でピンクや水色というと、皆、大抵同じ色を思い浮べがちですが、本当は同じ色でも、赤寄り、黄色寄り、青寄りと、実にさまざまなピンクがあるのです。色鉛筆から絵の具になり、色を混ぜることを覚えて、徐々に自分の好みを知りましたが、大学受験の実技試験もデッサンより、圧倒的に平面構成が得意でした。今考えると、コーディネート初心者の楽しさは実は色合わせから始まるのかもしれません。
POSTED AT 20:33 | no.34 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (0)