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2017年02月22日 11:40

From Editor/暮らしの計画

庭に植えられた美しい緑たち。「植物の生長を考慮して、3年ほどでかたちになるように計画する」と、ガーデナーの友人が言っていました。その間も枝は太陽に向かって伸びるため、間引く、形を整えるなどしなければなりません。また落葉樹はもちろん、常緑樹も不要になった葉を徐々に落としていくので、雑草を抜くことを含めて定期的なメンテナンスや清掃は欠かせないのです。手間がかかって面倒に思えますが、植物は生長するからこそ、力強い美しさがあります。私たちが住まう建物は、コンクリートやガラスなどでつくられた四角くハードな印象が強いため、そこに庭が有機的な柔らかさを与えてくれます。植物は風によって葉がそよぐ音やさわやかな香りを運んでくれるだけでなく、花を咲かせ実を食せるものもあるなど、私たちに季節の変化を感じさせ、またその様子に心癒やされるのです。

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先日取材した趣の違う二つの庭をもつM邸(no.87, 16頁に掲載)は旗竿状の敷地に立ち、アプローチに配された植物のゲート(写真上)を越えると、その向こうに一つ目の庭があります。地代が高い都市部では個々の敷地が狭くなり、それに伴って庭も小さくなってしまいますが、旗竿状の敷地は不動産的にマイナスにとらえられる竿部分を上手く活用して緑豊かなアプローチにすることができればプラスに転じます。M邸は竣工時にアプローチと庭をつくりましたが、7年の歳月を経て二つ目の庭にリビングのインテリアに添うかたちで外壁と屋根を設けてアウトドアダイニングを完成させたのだとか。本来、竣工は完成ではなく、楽しい暮らしを送るためのスタート。年月と共に家族の形態が変化していくなか、建物を美しく保つためのメンテナンスと、3年、5年、10年と自分の望む住まいに近づけていくための計画を立てておきたいものです。

Elisa SUMITA, Editorial Director

POSTED AT 11:40 | no.87 | | Comments (0) | TrackBack (0)