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2010年03月01日 11:04

no.45の特集は立体感をもたらすフラワーコーディネート

The Blooming Homeと題した今回の特集は、立体感をもたらすフラワーコーディネート。春の気配を感じる今日この頃ですが、室内に有機的な花や緑があるだけでその印象は一変します。日頃から美しいものを愛でるのは大切なこと。空間のアクセントとなる花を取り入れるだけで、ワクワクした楽しい気分になります。たとえばモノトーンで構成されたクールな空間には、インパクトのあるワインレッドの花を取り入れて立体感を演出。アンティーク家具が映える個性的な住まいには、フェミニンな花を合わせて黒い花器で引き締めるなど、住まいのテーストに合わせてバランス良く生けた花は、空間にさりげなく彩りを添えると同時に奥行きをもたらします。インテリアとのバランスを始め、花器と花の組み合わせ方、使いやすい花器などの解説を参考に、暮らしに花を取り入れてみませんか。no.45では九つのコーディネートを提案し、そのうち七つの生け方をウェブサイトにて紹介します。完成したコーディネートは、本誌P.34〜47をご覧ください。



COOL-Space(P.34)
落ち着いた色合いを基調にシャープなラインで構成されたモダンな空間。そのなかに“くずし”となる有機的なフォルムの花を飾ると、深みが生まれます。クールな空間になじむよう、ボルドーのカラーや濃い色合いのニューサイラン、ブロンズリーフと、アンバーの花器を合わせてシックな雰囲気に。シャープなラインを描くニューサイランで高さを出し、下部にボリュームのあるブロンズリーフを添えて安定感を与えます。

hana-A.jpg


花材:カラー10本 ニューサイラン4本 ブロンズリーフ3本
材料:支え棒 ワイヤー(極細) セロファン
※材料はすべて文房具屋やホームセンターで販売しているもので十分に賄えます。
01 ニューサイランが4本、ブロンズリーフが3本と数をばらばらに用意。花を固定するため、水を入れた花器の中に透明のセロファンをあらかじめ詰めておきます。花器は直径180㎜とボリューム感を備えながら、口のみが直径120㎜程度と小さいものを選ぶのがポイント。
02 厚みがあるニューサイランは、向きを調整するときに回しやすくなるよう根本をカット。花器の3倍程度の高さまで上げるよう意識し、右手に寄せて生けます。
03 カラーは花器の2倍程度の高さとなるよう差し、垂れ下がる場合は目立たない透明の棒にワイヤーで巻きつけて支えます。このとき、花の向きがランダムになるよう調整し、ニューサイランと左右逆向きに流れをつけて生けます。
04 ブロンズリーフは最も高さのあるニューサイランと同じ向きに流れをつくり、3種類の花と葉が左右交互になるようバランスを調整すれば完成。


COOL-Space(P.35
冷たい印象を与えがちなステンレスの花器は、あえて緩やかな曲線を描く繊細なものをセレクト。花や葉の色が花器に映り込み、美しいコントラストが生まれます。大輪の白いダリアと外側に広がるカラテアの葉が平たい花器の存在感を主張。

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花材:ダリア2本 カラテア5本
材料:ワイヤー(極細)
01 ステンレスの花器と水を張った小さなクリアガラスの器を用意。これにより、水が入れられない浅い大皿やトレーも花器として活用できます。
02 カラテアはまず、葉の先端の位置がほぼ等間隔に変化するようにワイヤーで束ねます。茎を水に浸した後、中心に置いたクリアガラスの器が目立たないよう周囲に巻きつけ、花器の外側に向けて弧を描くように生けると美しく見えます。
03 緑とのコントラストが美しい真っ白なダリアは、カラテアの茎やクリアガラスの器を隠すことを意識しながら手前にそっと添えます。茎を短くカットすると花が長持ちすることから、茎を見せるコーディネートを楽しんだ後に、花冠のみを飾るのも一つの方法。


WARM-Space(P.38)
木や漆喰、レンガなどの素材感を生かし、色や柄、曲線を取り入れて優しい印象に仕上げた住まい。このような場合は、細長くシャープなフォルムより柔らかさが感じられる花を取り入れたほうが調和します。温もりあふれる空間に合わせたベージュのトルコキキョウは、黒いドラセナの葉で引き締めて。黒い木製花器も、フェミニンな花の甘さを緩和する役割を果たします。トルコキキョウやドラセナは日持ちが長いのも魅力的。

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花材:トルコキキョウ約20本 ドラセナ5本
材料:ワイヤー(表面がコーディングされているもの。ハンガーも代用可能)
01 トルコキキョウは単色でなく中間色のグラデーションを描くものをセレクト。一本の茎に複数の花や葉がついた花をざっくりと生けるには、底から口に向かって広がる逆円錐形の花器が最適です。
02 太く柔らかいワイヤーをさまざまな角度に曲げて花器に入れ、花どめに。口の直径が200㎜以上と広めの花器には、ワイヤーを取り入れるとうまく花が固定できます。その上から花器の周囲を縁取るように差したドラセナも、下部のボリュームを補うと同時にトルコキキョウを固定する役割を果たします。
03 ワイヤーとドラセナの隙間を縫うようにトルコキキョウを1本ずつ差していきます。このとき、花器の2倍程度の高さを目安とし、上部に向かって広がるように生けると美しいプロポーションに。


WARM-Space(P.39)
シャープなメタルの花器にスイートピーとチランジアを組み合わせて有機的なラインを加えるコーディネート。空気中の水分を吸収して育つエアプランツのチランジアは、水に浸す必要はありませんが、乾燥に弱いので霧吹きで水分を補ってください。

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花材:スイートピー約30本 チランジア1束
01 ふんわりとしたフォルムと甘い香りが魅力的なスイートピーは、シックな濃い紫をセレクトして甘さを抑え、数十本用意してボリュームを出します。光沢のある花器の側面にチランジアが映り込むため、1束でもほど良いボリューム感が得られます。
02 左手に流れるようにスイートピーを生け、花器の直線を隠すように右手の隙間にチランジアをたらします。スイートピーとチランジアが対角線上に位置するよう、左右に振り分けるのがポイントです。


WARM COOL-Space(P.40)
直線でシンプルに構成しながらも、家具に木やファブリックといった温もりある素材を用い、ハードとソフトの要素を併せ持つ住まいには、葉がついた枝を始め、緑や白などニュートラルな色の花が調和します。しかし、特に強いインパクトを出したい場合は、柔らかなラインを描くダークな色の花をコーディネート。深紅のアマリリスと黒いブラックリーフ、マットな黒い花器のトーンを合わせて華やかな空間を演出します。

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花材:アマリリス3本 ブラックリーフ6本
材料:セロファン 両面テープ ホッチキス
01 花器の2.5倍程度の高さを出すため、透明のセロファンを入れて10ʘ程度底を上げます。背面に添えるブラックリーフは、1枚を緩やかな曲線を描くように折り曲げ、ホッチキスでとめておきます。
02 中心より左手に収まるようブラックリーフを3枚差し、セロファンの量を調整しながら仕上がりの高さを決定。ブラックリーフの幅が広すぎる場合は、手で裂いてボリュームを整えます。
03 アマリリスは中心よりやや右手に寄せ、花が正面を向くように生けます。
04 右手奥にホッチキスでとめたブラックリーフを差し、アマリリスを固定。さらに、アマリリスの茎が浮いて見えないよう、花器の高さを補うようなイメージで手前にブラックリーフを2枚折り曲げます。曲げた葉の高さが全体の約2分の1となるよう調整し、両面テープで先端をとめるとバランス良く仕上がります。


One more touch(P.44右)
花を飾る場所はダイニングやリビングだけでなく、壁際に置いたチェスト、ベッドサイドのテーブル、洗面カウンターなどさまざま。ちょっとしたスペースにさりげなく彩りを添えるだけでも空間の印象は大きく異なります。緩やかな曲線を描くゴールドのガラス製花器には、ボルドーに白が効いたオンシジウムを合わせて上品な印象に。

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花材:オンシジウム2本
01 3分の2程度まで水を入れた花器と、枝の流れがほぼ同じオンシジウムを2本用意。
02 長いほうのオンシジウムを花が正面を向くよう右下から左上へ流れをつけて生けます。もう1本はボリュームを補うように添えて。奥行きが浅く平らな花器は、花が左右どちらかに流れるように生けるとバランスが取りやすいです。


One more touch(P.44左)
一輪差しで高さを出したいときは、オクラレルカとカラーを取り入れて花器の3倍程度まで上げます。カラーは花が小ぶりなものを選ぶと、細長い花器に対してバランス良く生けられます。

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花材:カラー2本 オクラレルカ2本 シロシマウチワ2本
01 1本に3枚の葉がついたオクラレルカはあらかじめばらしておきます。カラーやシロシマウチワは大きさや向きによって生けたときの印象が大きく異なるため、互いに逆方向を向くよう購入時にチェックを。
02 手前に2本のカラーを生け、それを固定するように花器の口いっぱいにオクラレルカを差します。左に向かって流れるカラーに対して、シロシマウチワの向きが対角となるよう添えると完成。


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