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2009年11月10日 19:56
Heating in comfort 快適な温熱環境の住まい
目に見えない温度や湿度、風などは快適性を大きく左右するため、住まいを計画する際に考慮すべき重要なポイントとなります。今回は建築設計と設備設計の両面から、快適な温熱環境を実現するための方法を考察します。
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新緑が揺らぐ初夏にはさわやかな涼が得られ、枯れ葉が舞う秋の小春日和には心地良い温かさが感じられます。日本には四季の移ろいに敏感な文化があり、春や秋の穏やかな気候は快適な温熱環境の手本。暑い夏や寒い冬の室内の温熱環境を快適にする鍵は、「温度、湿度、風」のバランスにあります。そこで、心地良い室内環境をつくり出す方法について、建築設計と設備設計の両面から解説。躯体や開口といった建築と冷暖房やヒートポンプなどの設備機器に加え、周辺の気候や地形、そして求めるライフスタイルなどを加味したトータルな視点が重要です。
1章 温熱環境の課題
●温度と湿度
●温熱環境をコントロールする
●建築と設備のコスト管理
2章 建築設計の手法
●スケルトンとインフィルの分離
●住まいの断熱方法
●日射のコントロールと太陽熱の有効利用
●通気の取り方
●床下スペースの活用
●湿度の調節
3章 設備の手法
●エネルギーのベストミックス(複合利用)
●蓄熱による暖房
●水に蓄熱する
●輻射式暖房と燃焼式暖房
●高効率設備とは
写真/豊かな緑に囲まれたM邸(スウェーデン・ストックホルム)は、リビングとダイニングキッチンを約50平方メートルのワンルームに収め、南側に複層ガラスを入れた幅約6400mm×高さ約3000mmの大開口を配置。春分、秋分の日の正午の太陽の高さが、東京は地平線から55度に対し、ストックホルムは30度と、年間を通して20〜25度低く、日照時間は夏長く冬短いです。そのため、寒い時期に斜めから射し込む日射熱を取り入れて部屋全体を暖めています。また、リビングダイニングの床に用いたモミ無垢材は日射熱を蓄熱して夜間まで保温する効果を持ちます。
「M邸」設計/Claesson Koivisto Rune(no.38に掲載)
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