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2008年11月01日 18:22

no.38は「光」について考えます

今日からもう11月、私たちは年末に向けて今年最後の撮影に入っています。今回は、兵庫、山口、広島と、次号no.38の「光」特集のロケ。今回は昼夜で同じアングルのカットを撮るという、今までにない試みです。
先日、来日したアメリカの照明メーカー、CL Stearling & Sonのデザイナー、Peter Crlsonと食事をしたときのこと。彼は庭に埋め込むタイプのソーラー式ライトを発表する予定だとか。コードがないと庭がすっきりするうえ、太陽光発電で電気代も不要と二倍うれしい話です。高さが低めで少しデコラティブなランプをデザインして欲しいというこちらからのオーダーに、「日本の照明メーカーはそんなことは言ってくれない」と、笑っていました。
そう、最近のモダンな家具は全体的に低めのデザインが主流にもかかわらず、フロアランプやテーブルランプの高さはあまり変わっていないため、コーディネートがしにくいからです。たとえば、B&B ItariaやARMANI CASAなど、家具を中心としてトータルで提案しているブランドは、家具とのプロポーションを考えて、低め、もしくは可動式のフロアランプを展開しています (B&B Itariaのアントニオ・チッテリオがデザインしたフロアランプは、残念ながら日本では購入不可・・・・・・)。一方、それに比べて照明メーカーのフロアランプは高さがあるため、壁際のコンソールと共にコーディネートしなければならず、いつも考えてしまいます。


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特集「Will be Fabric」(no.35)


ミニマルスタイルの日本の住宅の多くは、空間構成やディテールは優れているものの、平面的で真っ白。特に外観は真っ青な空の下、光が当たってこそ、立体的で美しく見えます。そして室内も同様に白く塗装され、素材感はほとんどありません。まるでスチレンボードでつくられた建築模型を思い出させます。基本的に、光は自然光も人工光も同じ。自然光の場合は、開口部を取りすぎると前後左右から光が回り込み、空間全体は明るくなりますが、フラットに感じられます。たとえば、大きな壁面のどちらか一方向から光が差し込むように計画してグラデーションをつくり出すことで、空間はより立体的に見えるのです。
一方、照明の場合、天井にまんべんなく配灯するのは、日中における太陽の役割をそのまま再現しているのと変わりません。前回の照明特集「心地良い明かり」(no.26)でも述べたように、闇のない四角い空間は平面的に感じられます。光は丸いエネルギーを発散し、キャンドルの明かりのように円形のグラデーションを描き出すのですから、必要な場所に光を点在させるだけで、美しい空間が生まれます。しかし、一番の問題は日本の住宅照明が設備の一つと考えられていること。住み手がライフスタイルに合わせて必要な光を足していくという考え方ではありません。欧米では、一般的に設備照明は必要最低限とし、フロアランプやテーブルランプを用いて家具や調度品と共に空間をコーディネートしていきます。次号は自然光と人工光の双方を含む“光”をテーマに、一日の時間軸に沿って私たちのライフスタイルの在り方を考えます。

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